アパートで音漏れするかを簡単にチェックできる13のポイント

子育て世代がアパートを探すときに気になるのが、自分の家からの音漏れですよね。とくにまだ小さな赤ちゃんの場合は「夜泣き」が確実にあります。シーンとした深夜に赤ちゃんの最大限の泣き声はとても響いてしまいます。
そこでここでは、少しでも音が漏れにくいアパートを探すポイントを紹介していきます。
確かに深夜にオギャーって泣いたりすれば苦情が入っちゃうことも考えられるわよね。
木造のアパートはどうしても音が聞こえやすいけど、その中でもトラブルにならなそうな物件選びができればいいけど…。そんなことできるのかしら?
トラブル回避のための13のチェックポイント
アパートを探すときは家賃やら地域やら、いろんなことを考えて絞り込んでいきますよね。そして実際に行って見て触って確かめるわけですが、音漏れや音が響かないかを考えた場合、店舗でチェックすることと実際の現場でチェックすることに分かれます。
店舗でチェックすること
まずは店舗で担当の人と話しているときに気をつけるべきポイントを紹介します。それは次の6点です。
- 間取り図を見せてもらう
- アパートの住戸数を教えてもらう
- 住んでる層を教えてもらう
- 立地場所が静かすぎないか
- ペット可の物件
- 理想は1階角部屋
一つずつ考えていきます。
間取り図を見せてもらう
アパートを探しているときは自分たちが住む間取り図ばかり気にしてしまいます。でも赤ちゃんの泣き声などを考えた場合、建物全体もしくはその階の間取り図が見れるとベストです。
チェックすべきは、どのくらい隣と接しているかです。間に共用階段や玄関があれば音漏れも少なくなりますし、夜泣きに関しては赤ちゃんが寝るのに最適な部屋がどこか目星をつけておきます。
間に部屋を挟んだりして、いかに「直に響かないか」ということを想像してみます。
アパートの住戸数を教えてもらう
その建物全体の住戸数を教えてもらいます。後に引越ししてくることも考え、空室も含めて教えてもらいましょう。
結論から言うと住戸数は少ないほうが音に関してのトラブルが減る可能性が高くなります。住戸数が少ないと「必然的に近所付き合いが起きること」「同じ屋根の下に暮らしている感覚が強い」「角部屋が多い」など、音に関しては様々なメリットが発生します。
一つの建物に4戸という小さな物件が子供にはいいかもしれません。
住んでる層を教えてもらう
これは絶対に聞いておきましょう。もしかしたら個人情報ということで教えてくれないかもしれませんが、聞くだけ聞いてみます。また、建物の構造や広さ・賃料などを総合して、ファミリータイプなのか単身タイプなのか、それとも複合タイプなのかなどが聞けると大いに参考になります。
立地場所が静かすぎないか
基本的に住む場所は閑静な場所がいいに決まっています。でもそういう固定概念があるので、何も気にせず静かそうな場所を選んではいませんか?
国道沿いや線路沿い・高速道路が近くを走っているなど、明らかにうるさそうなとこはあえて選ばないものですが、実は赤ちゃんの泣き声をカモフラージュしてくれる効果もあります。
あまりにもうるさい場所は考えものですが、大きな支障がないレベルならあえて選択肢に入れることもアリです。周りの住人が騒音に慣れている可能性も高く、音に神経質な人が住んでる可能性も非常に低くなります。
ペット可の物件
ペットを飼う気がなければ「ペット可」という項目は見向きもせずスルーされるものです。でもペット可の物件は案外音に強い構造だったりするんですね。犬の鳴き声や足音などがあまりにも聞こえてしまうのは、いくらペット可の物件とは言え苦情が多くなってしまいますよね。
だから建設段階でペット可の物件と決まっていれば、壁や床に音が響きにくい施工がされている可能性も十分考えられます。全てでそうではありませんが、選択肢に入れて実際に見に行った時にチェックしてみるのも手です。
理想は1階角部屋
なんだかんだ言っても、木造のアパートでの防音には限界があります。赤ちゃんの夜泣きも小さな子供が走ることも防ぐことはできません。
なので総合的に2階や3階が人気かもしれませんが、子育てと割り切れば「1階角部屋」が理想的です。木造の場合は1階でも足音が隣や、あまりにも大きい場合は壁を伝わって上にも響きます。とは言えやはり上階よりは下階、真ん中よりは角部屋のほうが音漏れには強いと言えます。
現場でチェックすること
では実際に物件を見に行くことを想定した場合のポイントを紹介します。次の7点がとても大事になります。
- 窓の周辺をチェックする
- 壁を叩いてみる
- 壁に耳を当ててみる
- 床をドスンとしてみる
- 夜の7~8時に見に行く
- 共用部・ゴミ捨て場をチェックする
- 周辺をチェックする
こちらも一つずつ考えてみましょう。
窓の周辺をチェックする
音漏れ、特に赤ちゃんの泣き声は窓周辺から漏れます。赤ちゃんがあまりにも泣くときは窓を閉めるのが無難ですが、二重窓になっていると音漏れに強いと言えます。窓を開けていれば構造は関係ありませんが、閉めた時の音漏れは窓の性能に大きく関係しています。
また、窓は大きいほうが明るくていいのですが、より音が漏れやすいとも言えます。ただ、音漏れを防止するために小さな窓のアパートを選ぶというのは、少し気にしすぎかもしれませんね。
壁を叩いてみる
実際に壁を軽く叩いてみましょう。音や手から伝わる感覚でどの程度の厚さか、壁の中はスカスカそうかを想像してみます。ただ手に取るようにわかるわけではないので、迷惑にならないようホドホドに。
床をドスンとしてみる
これも壁と同じです。実際にドスンと足でやってみることで、感覚的に分かることがあるはずです。声は主に隣や上階に響きますが、赤ちゃんはあっという間に歩けるようになるので、今度は床が気になってきます。
響きやすそうか、それとも思いのほか頑丈そうかを分かる範囲でイメージできればいいでしょう。
壁に耳を当ててみる
隣の部屋と接している壁に耳を当てて、どのくらい声や音が響きそうかをチェックします。耳を当てると隣家の空間をイメージできます。もし話し声やテレビの音が聞こえるようならその音量も想像することができ、実際にどのくらいの音量でどのくらい響きそうかが分かることもあります。
もちろん隣家の詮索をするのはやめましょう。
夜の7~8時に見に行く
できれば近隣の生活パターンまでも知ることができればいいのですが、さすがにそこまで調べることはできません。そこでもっとも家にいるであろう夜の7~8時あたりに部屋を見に行くのもオススメの方法。隣が留守の時に行っても生活音が分かりにくいので、あえて居るときに見に行くことでそこでの生活がイメージできます。
また、家から近いなら自分で深夜に下見に行くのもいいかもしれません。部屋に入ることはできないので建物の前を通る程度ですが、深夜でも部屋の明かりがついてるならもしかしたら夜働いている人かもしれません。シフト制で夜勤がある人なのかもしれませんし、ただの夜更かしさんかもしれません。
その辺は想像するしかありませんが、一つの参考にはなりますよね。
共用部・ゴミ捨て場をチェックする
これはとても大事なことです。どうしてもお部屋の中ばかりが気になりますが、共用部やゴミ捨て場は住んでる人のマナーや道徳観がもろに出ます。
ゴミ捨て場が汚い・共用部に溢れるほど物が置かさっている・ゴミが落ちている・郵便受けがグチャグチャ…。そこを見るだけで建物全体のイメージをつかむことができます。
周辺をチェックする
駐車場や駐輪場・物置などもしっかりチェックします。もし三輪車があれば小さな子供がいる可能性が高くなりますし、太いマフラーの入った車が駐車されていれば確実に駐車するときうるさいです。
仮に狙っている物件が1階で目の前が駐車場、しかも夜勤のある人や帰りが遅い人などがその車を利用していれば、夜中に大きな騒音がする可能性があります。
また小さな子供の存在が分かれば、子供の音への受忍限度が高くトラブルも減るかもしれません。
まとめ
アパートは木造であれ軽量鉄骨造であれ、音にあまり強い建物ではありません。また自分でできる対策にも限界がありますし、いくらお金をかけたところで完全に消音することはできません。また、その必要もありません。赤ちゃんがいてこれからアパート選びをする場合は、総合的に騒音トラブルになりにくい物件を選び、自分でできる対策を施し、そして近隣と繋がることが大事になります。
なるほど!確かに良く知れた人だと音が気にならないものですよね。防音対策も大事だけど、ご近所との付き合い方もそれ以上に大事だということですね!