マンションで近隣の住人が神経質な場合の対処法

マンション・アパートでの騒音トラブルは、住人の性格によって大きく左右されますよね。特に神経質な性格の人の場合、なかなか客観的な判断がしにくいと言えます。そこでここでは、神経質な性格の住人が近隣にいる時の対処法を考えてみようと思います。
音の感じ方は人それぞれよね。イヤな音は音量じゃなく単にストレスになってしまうわ。神経質な人はそれこそイヤに感じる音が多そうだから近隣は本当に難しいものね。どのような接し方をすればいいのかしら…
神経質な人がいても最初は分からない
近隣にどのような人が住んでいるのか、細かいことは入居前に教えてくれませんよね。プライバシーの問題があるので、仮に分かっていても仲介業の人は簡単に言う事はできません。
ファミリー層だとか、男性・女性ぐらいは問題ないですが、性格のことまで入居前に把握することはなかなか難しいものです。
苦情が入ってから気付く
大きな心当たりもないまま苦情が入り、あれこれ話しているうちに「この人少し神経質…?」と気付き始めるのが多いパターンです。
他の住人と何気に会話してても「以前にも何度か別の人に苦情を出してたみたいよ」みたいな感じで、その人の性格を把握していきます。
でもすでに苦情が入った後なので、対応が非常に難しくなっている場合が多いものです。
様々な音に対して苦情を言う
神経質な人の特徴は、ある音に対してだけでなく様々な音に苦情を言ってきます。近隣を騒音と感じている人は、ストレスでいろんな音が気になってくるものですが、「そんな音まで…?」ということを言うようになってきます。
感情的になって「あれもうるさいし、これもうるさい!」と言うなら、言われているほうはたまりませんがまだ理解できる話。やはり感情的になっているときは冷静に考えることも言う事もできません。
多くの人は「ある特定の音に苦情⇒ついでに言うなら他の音も我慢している」というニュアンスになるはず。でも神経質な人は、いろんな音に対して同じ感覚で苦情を言う傾向にあります。
その家庭の出す「一定ラインを超える全ての音」が気になって仕方がないのです。最初の言い分はただのきっかけに過ぎません。近隣が神経質にさせているというなら、前者のような言い分になるのが普通です。
なので最初に苦情が入った音が解消されても、別の音がうるさいと苦情が入る場合が多いです。
対処法
このような人からの苦情は対処が非常に難しいと言えます。ただでさえしっかりした基準のない騒音トラブル。それに輪をかけて性格が神経質だと、どのような音が「やむを得ない音」なのか、どのような音が「騒音」なのかがさらに判断できなくなってしまいます。
とは言え神経質な人が悪いという考え方は良くありません。それは性格であり個性なので、いい悪いという問題ではないのです。
でも、仮に苦情を言われた立場になった時は、毅然と「あなたが神経質になり過ぎです」という態度を示すことも大事なこと。騒音問題は、双方とも大きなストレスになる問題です。仮に引越しや裁判にまでもつれ込めば、大きな金銭的な負担や精神的な疲労がありますよね。
家庭が悪い方向に進むかもしれませんし、最悪の場合は家庭崩壊に繋がらないとも言い切れません。騒音トラブルが原因で傷害事件が起きていることも事実です。
なので、性格に関して責めることはしませんが、あなたはあなたの考えを主張しなければいけないのです。でも頑固になってはいけません。仮に神経質な人だとしても、あなたがストレスを与えていることは事実。そのことは受け入れて真摯に対応し、常識を超える場合はきちんと主張します。
騒音計を活用する
神経質な人から苦情を言われた場合、「本当にそんなに苦情を言うほど音が響いているのだろうか…?」ということが気になります。集合住宅で暮らすうえでの常識的な範囲なら、苦情を言われる筋合いはないのですから。
そういうときは第三者である管理会社に間に入ってもらい、騒音計で実際に測定してもらいます。個人の主観による「うるさい」だけでは公平な判断もできず性格面も加味されます。
そこで実際に常識的かを判断する材料が必要なわけで、それには騒音計で苦情が妥当かを第三者に判断してもらうのです。プチ裁判のような感じですね。
ポイントはお互いが騒音計を意識しない工夫をすること。騒音主は自分を不利にしたくないので静かにするかもしれません。苦情主は自分の主張が正しいと思わせるために自ら騒音計の数値を上げる不正をするかもしれません。
そのような不公平なことにならないようにするためには、いつ測定するかを騒音主に言わないこと。そして騒音を測定するときは管理会社の人間が立ち会って目視することが大事。
他には、騒音計とボイスレコーダーを併用するのもいい方法。苦情主が不正することができず、実際に音を録音することができるので、様々な判断材料になります。
まとめ
神経質な人からの苦情は「神経質だから仕方ない」という思いやりと、「自分や家族が大きな損害を受けないようにする」という両面が大事。そして「音の大きさ」という明確な判断材料をお互いが理解し、大きいようなら気を付ける、そうでもないなら少し我慢してもらうとするのが公平な解決法ではないでしょうか。ちなみに少しでもストレスが減るように、トップ画像は可愛い子犬にしてみました。子犬は本当に癒されますね。
確かにとても難しい問題ね…。どちらの主張も正しいと言えるのが難しくさせているポイントかしら。でも妥協点をどこかに見つけなければいけないなら、やっぱり騒音計やレコーダーのようなものが最適よね。問題は誰が用意するのか…