マンションの子供の足音対策|苦情を言われないための3か条

マンションに住んでると子供の足音が悩みの種になりますよね。「苦情が入るかも…」「文句を言われたらどうしよう…」と怯えながら暮らすのは本当にストレスがたまります。そこでこのページでは、特に階下の住人に苦情を言われないようにするポイントを3つ紹介していきます。
気にするのは大事だけど怯えながら暮らすのはイヤよね。子供は伸び伸び育ってほしいけど苦情がくるのも困る…。いったいどうすればいいのかしら…?
マンションで床対策が必要な理由
アパートに比べてマンションは鉄筋コンクリート造の場合が多く、それだけで音対策はしなくても大丈夫と思っている人も少なくないはず。確かに鉄筋コンクリート造は木造に比べて音が響きにくいですが、「マンションだからこそ」必要とも言えるのです。
- コミュニケーションが少ない
- 鉄筋コンクリート造だから大丈夫と誤解している
コミュニケーションが少ない
マンションの場合、隣人とはよく会うかもしれませんが下の階の人とはあまり会わないものです。特にエレベーターで自分の住んでる階に行くなら、その下の階で降りることはほぼないでしょう。
なので自分の部屋の床の下2mのとこに、一体どんな人が暮らしているのか全く分からないものです。男性なのか女性なのかすら分からないという人も多いと思います。
あなたは自分の上階にどんな人が暮らしているのか知っているでしょうか。引越ししてきたときに挨拶をきちんとしていれば顔ぐらいは合わせたことがあるはずです。でも意外と知らないものですよね。
人間は知らない人が出す音は非常に「騒音」に感じます。
鉄筋コンクリート造だから大丈夫と誤解している
鉄筋コンクリート造が木造に比べて音を遮るのは間違いありません。でも結局はどれだけ気をつけているかによって、大きく左右されるのです。
アパートの場合は音が響くと多くの人が理解しているので、住んでる人が積極的に音を出さない工夫をします。でもマンションの場合は前述の誤解があるので、特に気にしないという人が多いもの。音に関してのマナーはアパートの住人よりマンションの住人のほうが悪いかもしれませんね。
苦情を言われないための3か条
ではマンションで子供と暮らすうえで、苦情が来ないようにするにはどうすればいいのでしょうか。多くの人が防音部屋のようなイメージをしますが、個人でできる足音対策には限界があります。
なので総合的な対策をしていくことが大事になります。
- 挨拶とコミュニケーション
- しつけ・教え方
- 床対策をする
1~挨拶とコミュニケーション
前述の通り人は知らない人の音が非常にイヤなものです。上階が家族なら多少の音は我慢できますよね。でも赤の他人で顔も性別も分からない人の場合はとても気になります。
知ってる人・親しい人の場合は音に対しての「受忍限度」が高くなるので、いかにコミュニケーションをとれるかが大事です。
引越しした際は必ず挨拶をする必要があります。そして「小さな子がいるので迷惑をかけますがよろしくお願いします」ということをしっかり伝えることが大切で、子供をいっしょに連れて行くのは言うまでもありません。と同時に、どのような雰囲気の人か・家族構成は…などをチラっと気にします。
例えば靴を見れば小さな子がいるかが想像できますし、玄関に子供の写真を飾っている人もいます。性格は見た目によらないのですが、子供の足音に関しては子育て経験の有無が最大のポイント。子供がいる家庭ならその受忍限度が初めから高く、一人暮らしの男性なら低いと考えていいでしょう。子供の足音が気になる家庭では、できれば引越し前に階下の住人をチェックすることも必要になります。
すでに住んでる場合は、子供が生まれた時点で挨拶にいったり、「最近歩けるようになったのでご迷惑をかけると思いますが…」など、なにかにこじつけて「先に」挨拶をすることが大事です。言われてからでは遅いです。苦情が入ってからの挨拶は「すいません」ですが、先に行くことで我慢の限界点を上げてもらい、子供に対する親しみを感じてもらうことができます。
また、少ないかもしれませんがもしエントランスなどであったら積極的に話かけ、「最大限気をつけていますがうるさかったら言ってくださいね」と声をかけましょう。こちらが気をつけていることを伝えることで「無神経に出ている音じゃなく仕方なく出ている音」と感じることができるので、音自体に対するイヤな思いが薄まります。
そういうコミュニケーションが苦手な人もいると思いますが、好きでやるわけじゃなく「子供の足音対策でやっている」と心の中で割り切れば乗り越えられるのではないでしょうか。
2~しつけ・教え方
子供にしっかり教えることも大事なことです。子供がいう事を聞かないのは普通のことですが、それとしつけをしないことは関係がありません。やはり親として他人に迷惑がかからないよう教える必要があります。
確かに子供が楽しそうにしてるのにガミガミ小言を言うのはイヤなものですが、しつけは子供のためなのでそこは親として我慢のしどころです。
教え方としては「走っちゃダメ!」「ドンドンしちゃダメ!」というのは効果的ではありません。なぜ走っちゃダメなのか、なぜドンドンしちゃだめなのかという理由を教えてあげなくてはいけません。もちろん全く効果がない可能性も高いですが「何度言っても分からないのが子供」です。なので分かるまで教えてあげる必要があります。
またどうすれば音が小さくなるかも教える必要があります。大人もそうですが、人間は意識しないと「かかと」を先につくようにして歩きますよね。実はこれが階下に響く歩き方と言えます。道を歩くときはかかとから着くように歩くのが基本ですが、家の中では爪先立ちするように歩くのが最も響かない歩き方。
爪先立ちで歩くことを推奨するわけではありませんし、そう教えるべきというわけではありませんが、「かかとから着く歩き方を家の中ですると音が響く」ということを教えることが大事です。「じゃあどうやって歩けばいいの?」という場合は、「ひざのクッションを使うことが大事」ということを教えてあげましょう。
もちろん最初は意味不明だと思いますが、一生懸命教える姿を見せることも子供にとっては大きな意味があります。
3~床対策をする
床への防音対策は当然行います。経済的な事情や体質の問題など各家庭で様々なので、無理のない範囲で行うことが大事。なにも対策を施してないならいいわけもできませんよね。小さな子供がいて足音の騒音が容易に想像できるのに何も対策していないなら、それは近隣へのマナー・配慮の欠如と言わざるを得ません。
最低限やっておくべき対策は、ジョイントマットや防音マットなどのクッション性のいい床にすることです。それだけで足音を完全に防ぐことはできないことから「ジョイントマットは意味ない」という書き込みをよく目にしますが、何もしないよりは「はるかに」効果的。逆にそういう書き込みをする人に「じゃあどうするべき?」と言いたいものです。
そういう人に限って「防音工事をすべき」とか「一軒家に引っ越すべき」というのですが、それができるなら悩みなんてありません。実際問題として、マンションの子供の足音対策に数十万かけることのできる家庭は少ないと言えます。また、できる範囲で対策している限りそこに住む権利もあります。
まとめ
これらの3か条は一つ一つは小さな効果ですが、全てを実行することで苦情がくる可能性は格段に下がっていきます。逆にこれだけやっても苦情が来るなら、自分に正当性があると自信を持って言えますよね。逆切れではなく正当な反論ができるはずです。
なるほど~、騒音が出てしまうのは仕方ないことなのね。でもやるべきことをやっておかないと、苦情がくる可能性が高くなるうえに後で正論も言えなくなるのね。ん~、なんか保険みたいな感じね。