アパートの防音対策 床にできる効果的な方法とは

アパートの床への防音対策で悩んではいませんか?アパートのほとんどは木造で、防音性能はとても低いと言えます。軽量鉄骨造でも防音面ではほとんど変わりません。特に階下への騒音は、音の大きさがイメージできないので困ったものです。そこでここでは、床への防音について考えてみます。
隣同士だと向こうから聞こえてくる音である程度想像はできるけど、下の階だとどの程度の音が響いているのかがイメージしにくいわよね。思ってるより響いてるようだと苦情の心配もあるからより注意が必要ね!
階下に注意すべき音の種類
まず、階下に響いてそうな騒音にはどのようなものがあるのでしょうか。主に次のようなことが考えられます。
- 足音
- 洗濯機の振動
- 掃除機の音
- 家具を動かす音
- ドアを閉める音
- 音楽の重低音
足音
最も注意が必要なのが足音。大人も子供もです。大人の場合は、大丈夫だと思ってても意外と響いていたという場合と、気にしないで歩いているという2つのパターンがあります。
アパートの床は非常に薄く、目では見えませんが床の下約1~2メートルという近いとこに階下の住人が居ます。なので「スリッパを履く」「静かにゆっくり歩く」などの配慮が大事。
気にしないで歩くのはあまり良い事ではありません。「自分の家でどうしてそんなに肩身の狭い思いをしなければいけない」という気持ちもあるかもしれません。が、自分の家である以前に、アパートは共同住宅です。周囲に配慮しながら生活しなければいけない決まりがあるのです。
入居時の契約書にもきっと書かれているはずです。
子供の場合は言って聞かせることが難しいので、床に対策を施すしかありません。もちろん教育はできる範囲で徹底します。それでも「言う事を聞かないのが子供」なので、ある程度はやむを得ない部分でもあります。
洗濯機の振動
最近の洗濯機は振動が少ないので、大きな騒音になっていることは考えられません。
気をつけなければいけないのが、古い洗濯機と時間帯。古い洗濯機は、特に脱水の時にガッタンゴットン激しい場合があります。
洗濯ものがかたよっているので、面倒くさがらず直すようにしましょう。古い場合は、性能に文句を言っても無駄。「古いんだから仕方ない」ではなく、その都度対処していくのが大事ですね。
最新の洗濯機と言えども、夜に洗濯機を使うのは騒音になってしまいます。できるだけ昼間に使う必要はありますが、生活スタイルには人それぞれ違いがあります。
どうしても夜しかできない時は、洗濯機の下に防音マットを敷くなどして振動対策をしましょう。
掃除機の音
掃除機の音も意外と階下に響きます。床をこするのでどうしても聞こえてしまうんですね。とは言え掃除機は完全に生活音です。
洗濯機同様、時間帯に気をつけるのは当然ですが、ある程度は出てしまう音なので気にしすぎる必要はありません。
掃除機が床にぶつかる音は気を付けることで減らせるので、そこは注意しましょう。
家具を動かす音
特にフローリングの上のダイニングテーブルを、掃除機をかけるために動かすときは要注意。床から響く音は声などではなく「衝撃音」なので、振動の出る音は特に響きます。
テーブルの場合は、脚にキズ防止のフェルトなどをつけると音も大幅に軽減できます。ほんの少しの配慮なので、できれば対策しておきたいところです。
ドアを閉める音
ドアの素材や種類にもよりますが「バタン」「ドスン」という音はとても響きます。でもこれも気をつけることで大幅に減らせる音。
静かに閉めることを意識するだけでも階下への防音対策になります。100均などでも、ドアの開閉音を和らげるグッズが売られているのでそれも効果的です。
音楽の重低音
スピーカーから出てくる音は振動です。特に低音は振動が大きいので、床に直接スピーカーを置いている人は要注意。音の大きさ以上に階下に響いている可能性もあります。
音を小さくすることはもちろん、低音をあまり効かせない配慮や、スピーカーの下に振動を吸収するマットを敷くのも効果的。
ヒップホップ系やヘヴィメタ系の音楽は、低音が元々効いてるうえに好き嫌いがはっきり分かれるので、そういう音楽が好きな人は気を付ける必要があります。
嫌いな音楽の音はボリューム以上の騒音になり、苦情の発生しやすいタイプの騒音です。
床にできる防音対策
では、実際問題として防音対策を考えた場合、どのようにすればいいのでしょうか。極論を言えば、床一面にベッドマットレスを置けば階下に騒音は出ません。でも現実的ではありませんよね。
現実的で生活に大きな支障がない範囲でできなければ意味がないのです。そういう観点で考えると、床への防音対策は次の2点が最も現実的と言えます。
- クッション材を敷き詰める
- よくいる場所にはさらに防音カーペット
クッション材を敷き詰める
アパートで生活するというだけで、近隣に音を配慮する義務が発生します。その程度には個人の感覚が大きく関わってきますが、最も価格と効果のバランスがいいのがクッション材です。
厚みが1cmぐらいあり、素材は衝撃を吸収できるEVAというものが多いです。イメージしやすい例で言うと、お風呂マットを床一面に敷く感じです。
安価でありながら多少の衝撃音を吸収してくれます。また、ジョイントできるマットが多いので、たとえば洗濯機の下に敷いたり、廊下など細長いスペースやキッチンのような入り組んだ床にも簡単に敷くことができます。
臨機応変に、安価で、効果的な防音対策をすることができます。
よくいる場所にはさらに防音カーペット
リビングや子供部屋など、騒音の最も発生しやすい場所にはさらに防音カーペットを重ねるのがおすすめ。普通のカーペットは厚みもなく音に関してはほとんど効果はありません。
でもマットレスや枕に使われる低反発素材を使用した、遮音に特化したカーペットは大きな効果が期待できます。
厚みは出てしまいますが、部分的ならドアやクローゼットの開閉の妨げにもならず、大きな防音効果を発揮してくれます。
また肌触りも良くなるので、床生活が中心の家庭にも嬉しいですよね。見た目にもオシャレです。
まとめ
アパートに住む以上、近隣への配慮は半分義務と言っても過言ではありません。注意することで減らせる騒音も多いので、騒音に無関心なのは良くありません。
気をつけてもどうにもならない騒音に関しては、マットやカーペットで対応します。
確かにちょっと気をつけるだけで騒音はかなり減らせるわよね。音に気を配ることとマットやカーペットを併用することで大きな効果が期待できそうね!