赤ちゃんの防音対策に大事な5つのポイント

マンション・アパート住まいで赤ちゃんが生まれた場合に気になるのが、近隣への騒音ではないでしょうか。夜泣きや足音など確実に近隣に迷惑をかけてしまいます。仮に防音対策をしっかりやったとしても個人で行うには限界があるので、どのみち周囲に音が響いてしまいます。そこで今回は、共同住宅における赤ちゃんの防音対策を紹介します。
マンションやアパートだと、確かに赤ちゃんが生まれれば近隣にご迷惑をかけてしまうわ。なるべく騒音が響かないように防音対策を施すべきね。でも個人ではなかなか効果的な対策はできないのね…。いったいどうすればいいのかしら…。
個人でできる防音対策
まずはあまりお金をかけずに、常識の範囲で施策します。そのためにできることは意外と少ないのですが、家計と相談してできる範囲で行いましょう。
- 床にクッション性のいいものを敷く
- 隣接している部屋の壁に音対策をする
- カーテンを防音カーテンに変える
床にクッション性のいいものを敷く
生まれたばかりの赤ちゃんの場合は必要ありませんが、ハイハイする時期になれば階下への対策として必須になります。ジョイントマットや厚手の防音カーペットを敷いて、直に足音が響かないようにしましょう。
隣接している部屋の壁に音対策をする
生まれたばかりの赤ちゃんやまだ寝返りできない月齢の場合、泣き声のほうが気になると思います。特に夜に泣く声は響くので、リビングよりも寝室の防音を考えたいところ。
現実的なのが吸音シート。壁にぶつかる音エネルギーを下げることで、通過する音自体も下げてしまおうというニュアンスですね。寝室なら見た目も我慢できますが、最近ではオシャレなデザインの吸音シートもあり、インテリア的にも防音面でもメリットがあるかもしれません。
⇒オシャレに貼れる吸音パネル
また、吸音シートなどを貼っていたとしても、夜に赤ちゃんが泣いたら窓や換気扇をサッと閉めることも忘れずに。
カーテンを防音カーテンに変える
あまり効果は期待できませんが、かけるだけという手間の少なさがあるので、家計に余裕があれば試してみるのもいいかもしれません。特に寝室の窓が大きいほど効果はあるので、そのあたりも考慮するといいでしょう。
実はもっと大事な対策がコレ
個人でできる防音対策には限界があり、それは思いのほか低いと言えます。仮にある程度お金を投じてもいいといえども、実際には効果的な施策ができないという現実があります。それだけ音を防ぐことは難しいのです。
それなら視点を変えるほうが圧倒的に効果があります。いくら施策をしても苦情が入れば元も子もありませんよね。赤ちゃんの出す音を小さくするには限界があるので、次のような視点で考えます。
- 騒音をストレスに変えない
- 苦情を言いにくくする
騒音をストレスに変えない
赤ちゃんの泣き声が大好きな人はいないかもしれませんが、大嫌いな人は確実にいます。もし隣の住人が「赤ちゃんの泣き声がキライそう」な場合、絶対に先手を打って対策しておく必要があります。
それには隣人の頭の中に、少しでもあなたの存在を大きくすることが大事。それもできるだけ「良い印象」でなければいけません。
もし隣人が友達だった場合、赤ちゃんの泣き声がしてもある程度は我慢できますよね。それは友達の子だからです。それが赤の他人、しかも顔も名前も性別すらも分からない人ならどうでしょうか。全く同じ音量の泣き声です。絶対に後者のほうが泣き声がストレスに感じますよね。
人間は音の感じ方に個人差があり、その中でも音の出所、つまり「誰が」という部分に大きく左右されます。なので、できるだけ隣人にあなたを知ってもらう必要があるんですね。それも良い意味で。
いきなり仲良くなるのは難しいので、まずは「笑顔」を向けること、そして一言「挨拶」し、徐々に「世間話」できればベストです。もちろん赤ちゃんが生まれれば菓子折りを持って挨拶に行き、「泣き声などで迷惑をおかけします」ということを伝えることが大事。それすらないのは非常識と捉えられても仕方ありません。
苦情がきてからだとこの対策は絶望的になるので「先手必勝」がポイント。イヤな気持ちもあると思いますが、これは苦情がきて険悪な雰囲気になったり、最悪トラブルになって引越しを余儀なくされるという状況を避けるための対策です。好きでやるわけじゃないと思えば頑張れるはずです。
苦情を言いにくくする
これは何も「脅す」わけではありません。強面(こわもて)になるという意味でもありません。聞こえは悪いですが「隣人に恩を与えておく」のです。前述とちょっとかぶりますが、挨拶時の「菓子折り」もそれを担ってくれます。
人には「恩を仇で返したくない」という感情があります。残念ながらそういう気持ちが欠如した人もいますが、多くの人は「良くしてくれる人にはこちらも良くしてあげたい」と感じるものです。
価格はどうであれ「頂き物」をしたらそれを「恩」と感じ、苦情を言う(仇で返す)ということを我慢してくれるようになります。別に苦情が「仇」とは言えませんがそのように感じてくれるものです。
またそのように気を使っていれば、同じ赤ちゃんの泣き声と言えども感じるストレスが少なくなるので、本人が我慢しなくても気にならないということにも繋がります。
もちろんしつけは大事ですが、赤ちゃんに「泣くな!」というのはしつけとは言えません。「トイレを流す音がうるさいから流すな!」と言われても無理がありますよね。赤ちゃんの泣き声にはそれと似た性質があり、確かに近隣はうるさいと思いますが実際どうにもできない部分でもあるのです。
なので近隣に「気にしている」「気をつけている」ということを少し大げさにアピールすることで、感じるストレスを減らすことができます。
まとめ
赤ちゃんの泣き声や足音を完全に防ぐことは、いくらお金をかけてもできないと考えたほうが現実的です。なので最低限の施策をしたうえで、近隣への「メンタルケア」を考えたほうが実は苦情は圧倒的に防ぐことができます。一匹狼にならず近隣へ積極的に助けを求める姿勢も必要ということですね。
なるほど、個人でできることはあまり多くないのね!だから近隣から苦情が入らないように精神的なケアをすることが大事というわけね!近隣にどんな人が住んでいるのか…。運が大きく左右するとも言えそうね。